いきなり「お伊勢参りって一度行ってみたいんだよねー」とかって風呂上りに言ったと思えば、次の日の深夜バスで伊勢神宮に出発とか、うちの妹の唐突さ&行動力は異常。誰に似たのやら。

 と思ったら、10分もしないうちに「バスのチケット忘れた・・・」と戻ってくるあたりは兄妹かも、と思うぜ。


 ここで無関係に「輝くもの天より墜ち」読了。爆散した惑星の最後の名残が通り過ぎる時、惑星ダミエムで何かが起きる――!というのがあらあらすじ。

 前半の舞台説明と舞台設定を兼ねた部分が少し冗長というか、主にコーリーとキップの仕草の描写(「肩をすくめる」とかってレベルじゃねーぞ)に違和感を覚えたのであまりノれなかったのだけれど、いよいよ反乱が起きたあたりからは前半で築いた基盤が生きてきて、とてもハラハラと読めた。あとプリンス達が古式ゆかしい冒険物語に出てくる「利発な少年」の役割をキチンと果たしていたのも高ポイントかも(「天涯の砦」みたいなのも良いけど)。

 ところで結局ヴリラコーチャが滅亡するきっかけになった「胞子状の何か」はどういったもので、結局それがダミエムにどんな影響を及ぼしていたのか、あるいは無関係であったのかが自分ではあまりはっきりと読み取れずにスッキリしなかったのだけれど、あれはわざとぼかした感じにしてあるってことなのだろうか。

 あとこれからはコミケに向けて「小川一水の短編を読もうアワー」なので、近刊のフィクション・ゼロとSFジャパンを読みます。