「ダイ・ハード4.0」を見てくる。
 マクレーン刑事が元々飛びまわるようなアクションをしないキャラだったのが、敵側のスピーディーなアクション(特に冷却塔の人!)で更にスローモーぶりが際立ち、奥さんとの離婚とか娘からの避けられっぷりとか、彼の衰えっぷりと悲哀にこそ全米が泣いたはず。ラストの方で娘との心のつながりの回復をボンヤリと描きつつも、一般に想起されるような英雄(この辺劇中でも話してたよね)としては描かないあたり、ダイ・ハードらしいっちゃダイ・ハードらしいのかも知れないけど、60になんなんとする中年に対する仕打ちとしては意地が悪いような。いい加減このあたりで英雄が享受すべき称賛とか祝福を受けてもいいんじゃないかと思った。それともあれか、まだ続編があるのか。「ブルース・ウィリス!」「レッド・ウィリス!」「イエロー・ウィリス!」「グリーン・ウィリス!」「ブラック・ウィリス!」「五人そろって、『不死身戦隊ダイ・ハードV』!ドドーン(背景で爆発)!!」とかって。

 …まあ、あれだ、書いてる時だけ楽しい事ってのは一杯あるわけだ。