実はSFマガジン12月号の冲方丁&大森望インタビューは途中(209ページぐらい)から作品内容に大きく触れていそうだったのでそれ以降は読まなかったのだけれど、どちらかと言えば先日のサイン会で冲方丁が喋っていたところと重なる部分が大きかったような。

 さて、1ヶ月の間/と=で興奮してたマルドゥックも

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

とうとう終わり。一人の男が、仲間や絆をひたすら喪い続けていく物語は読んでいて鬱々とするよりも、ひどい怪我をして、体の力が抜けて笑いがこみ上げてくるような感覚だった。「スクランブル」ではほとんど(全く?)触れられていなかった要素で話がまとまっていたのは、前日譚である以上結末が分かってしまっていた物語に驚きを与えていて、「暗黒と失墜の物語」に彩を添えていた(何様?)。

 えーと、いつもどおり他のものを無理に引っ張ると、インタビューで出てたXメンとかサイボーグ009とかって言うよりも、やっぱり攻殻機動隊に近いと(俺が)思う。法の執行機関だし、改造人間だし・・・。あああ、でも攻殻機動隊だとすると、荒巻課長もトグサもイシカワもサイトーさんもみんな死んじゃう。タチコマも半分は死んじゃう。もう半分には愛想をつかされる。そんな感じ。少佐は最初からいません。