イベント当日までマルドゥックが読めないので、

四畳半神話大系

四畳半神話大系

を読了。以下、なぜかエースコンバット3のネタばれになるので未プレイの方はご注意。

 ところで()、「エースコンバット3 公式サイト」でヤフると2番目に表示されるのが映画「ステルス」の公式サイトだという謎SEO*1。これは「18歳未満」でヤフるとグーグルやヤフーが上位に並ぶのと同じ現象で( *2 ここが詳しいです)、ブログなどで「ステルス」を紹介する人の多くがエースコンバット3になぞらえた紹介の仕方をしてるってことでしょう、多分。


 で、本題。大学3年生になった主人公は、ある日ふと考える。今までの2年間は無為に過ごしてきたが、自分にはもっと違った大学生活が遅れたのではないだろうか?新入生として入部するサークルを決めたあの日、もしも別のサークルに入っていたなら・・・。ありえた世界を描いているのか、はたまた妄想なのかよく分からない形式で描かれるダメ大学生小説、それが四畳半神話大系だッ!

 登場人物は基本的に変わらないけれど、彼ら彼女らの関係性が主人公の選んだサークルによって変化していく様が、AC3における分岐の発生とストーリーの変化なわけです。UPEOルートでは「おーい!おーい!」なんて手を振ってたあの子も、他のルートではカワイソウな操り人形だったりという。

 どのルートをたどっても、結局最後はある女性と付き合うことになるという結末が用意されているのも、なんだかサイモン的人物(読者かも)の手の平で主人公が踊っている様を覗き見ている感覚がして面白かった。

 最後に気付いたのだけれど、四畳半神話大系が面白かったというよりも、四畳半神話大系エースコンバット3風に読んだら俺が面白かったというだけの話ですな、これでは。asta*で森見登美彦の文章を読んだのがこの小説を読む直接のきっかけだったのだけれど、なんと言うか、自分にはこの面白さを説明する技量の持ち合わせがないので、書店で手にとって立ち読みしてもらうのが一番いいと思う。あえて言うなら土屋賢二風の、無駄に細かい形容と、話の筋に関係のない作者の思い(たいていは欲)が混じるあたりが・・・面白い?あとモチグマと明石さんかわいいよ。