キーボードで「すべき」と入力するところを「スケベ」と入力してしまう昼下がり。

 酒乱の人方面からのオススメで読んだ
 

熊の場所 (講談社ノベルス)

熊の場所 (講談社ノベルス)

 の感想。先に読んだ「煙か土か食い物」でこの人の独特な句読点の付け方が主人公の行動力とあいまってそれが絶妙なスピード感を作り出しているのだと思ったけれど、収録短編はそこまで変な文体ではなかったにも関らずリズムがあって、ずっと読んでるとはまる。特に2篇目の「バット男」は、不幸とか悪の象徴(「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」のチェーンソー男みたいな)たる「バット」と「バット男」の書き方が(チェーンソー男よりも現実的で)恐ろしかった。

 タイトル作品になってる「熊の場所」の中で主人公の父親が山の中で遭遇した熊から一度は逃げるも、舞い戻ってその熊を倒す=恐怖を克服するという話を息子にするんだけど、カナダ人の方法はこうらしい。関係ないけど面白かったので。
http://japanese.engadget.com/2007/01/15/exoskelton-bettle-armor-from-grizzly-suit-inventor/