細々とasta*2月号の(小川一水の)感想。ネタばれです。


 「妙なる技の乙女たち 第三話 楽園の島、売ります(後編)」


 「夜の者の庭」は太陽光の代わりに放射線を糧とする原子力生態系のことでした。以上。この辺をもう少し引っ張ると宇宙人が出てきそうなので程々にして、あとは顧客=ウランの採掘権を狙う悪党の企みをくじくため2人っきりで貨物船を沈没させる冒険モードに。前編で、自然保護か会社の利益かで喧嘩別れした2人がいつの間にかどちらともなく仲直りしてるあたりが女性向け雑誌なのかと思った。男性向け雑誌だと1発2発ぐらいやってるんじゃないか。殴り合いを。


 「宇宙人が出てくる」とか茶化してしまったけれど、小川一水の短編はSFマガジン掲載作も老ヴォールの惑星もすっきりまとまっていて、どれも良作(俺の1番は老ヴォール)。来月はまた別の人のお話なので、近くにasta*のある方はゼヒ。