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夢みる宝石 (ハヤカワ文庫SF)

読了。エウレカセブンとの関係がどうたらこうたら言っていたが、宝石の正体がアレしていて、宝石の
見る夢がアレで、ぐらいなところが関係してるだけだったと思う。ぶっちゃけて言うと、ちょっと
モチーフになったのかなー、ぐらい。

　主人公はホーティということになっているが、読後の感想としては、ジーナの物語を切り取って
ホーティの側から書き直したような感じがした。ミラーズ・リポートみたいな。それで言えば、
人食いの物語を切り取った話とも言えるし、総じて言えばそれほど登場人物の濃さが感じられる
作品だったということだと思う。上でのエウレカセブンとの関連で言えば、男女の関係が逆転
している。カーニヴァルで働くジーナのところに突然ホーティが飛び込んでくる形になってるし。
というわけで作中の「宝石の由来」、「宝石との仲介者」、「宝石の見る夢によって作られる
生き物」という設定以外には通じるものはないので、関連は薄いと思う。そんなこと抜きにして
いい話だったことを付け加えて今日はおしまい。